最近あまりCDを買うことも少なくなってきましたが、これは!と思うものは躊躇せず買うようにしてます。

最も大きな理由は「誰が関わっているか知りたい」からです。ダウンロード販売だとエンジニアさんたちのクレジットが見れませんし・・・。そのへんどうにかしてもらえませんでしょうかね。(それを狙ってCD販売しているとは思えないw)

ってなわけで、90年代のPVが話題になった藤井隆氏の新作アルバムを買ってみたので感想を書いてみたいと思います。


90年代が詰め込まれたPVが最高過ぎる
各所で話題になっていたので知っている人も多いと思いますが、90年代を知ってる人はもうニヤけっぱなしになることウケあいのPV。ほんと最高コレ。

今見るとちょっと古い感じの、そのダサカッコ良さ感がたまらないのです。藤井隆氏も最も影響を受けたという90年代だけあって、楽しんでいる様子がうかがえます。

やはりクリエイティブは心から湧き上がる楽しさって重要だなんだよなと改めて気付かされました。

そもそも「藤井隆」とは
よしもと所属のお笑い芸人です。新喜劇でのハイテンションオカマキャラで人気に火が付き、この「ホットホットダンス」で一躍有名になりました。

浅倉大介氏プロデュースのデビューシングル、ナンダカンダは28.7万枚を記録。その勢いで紅白にも出場。とにかく凄い売れた人なのです。

その後は乙葉さんと結婚し、成功者のお手本のような人生でしたが、その後はちょっと失速気味でメディアへの露出も減っていたように感じます。

しかし、2014年に音楽レーベルを設立してから本格的に音楽活動を再開。で、今回のリリースにつながってきたわけです。

藤井隆が音楽レーベル設立、細く長く続けたい - お笑いナタリー 藤井隆が音楽レーベル設立、細く長く続けたい - お笑いナタリー

90年代を現代のスタイルで昇華させた楽曲
20170716-fujiitakashi
個人的に、90年代サウンドと言えば「派手で明るい」印象で、小室サウンド、ビーイング系サウンドなどが想起されます。 シンセなどの機材はソフトウェアがほぼ無い時代。音作りもブライトで、コントラストがクッキリしたクリアでダイナミクスのある、奥行ある音作りがされていました。いわゆる音圧戦争前です。 

で、今作がどうかというと、圧倒的90年代感とまでは言えないですね。もちろん90年だなぁと感じられる部分は端々に見受けられます。

ところどころオケヒや909スネア、FMエレピの音色もそうですし、楽曲構成なども90年代の楽曲をモチーフにしたであろう楽曲が何とも懐かしい気持ちにさせてくれます。「お、狙ってるな」とw 

プロデューサーの冨田謙氏(@mintomita)も仰っている通り、古いものを再現するのではなく、現代のサウンドに落とし込んであります。キックやハット、シンセの音色も現代のサウンドに近いものが多いです。

全体的な音質はマイルドな音で、ハイ成分が控えめな聴きやすいサウンド。聴き疲れしないので、心地よいです。 この辺りの音作りも90年代とは異なりますね。

冨田 僕は藤井さんよりも歳上なので、80年代から90年代への音楽の変遷をある程度、当事者として体験してるんですよね。実際には90年代のサウンドもすごく多様なんですけど、青春時代の藤井さんに響いてた90年代がどんなものか、ロジカルに「こういう路線の、こういうビートで、こういう歌が好きだったんだな」とわかったんです。そのエッセンスを1曲ごとに割り振って2017年現在のサウンドに落とし込んでいきました。わりと早い段階で、ノスタルジアに走るわけじゃないということは確認していたので。


藤井隆「light showers」特集 藤井隆×冨田謙インタビュー|冨田塾生が考える1990年代の音楽 (1/3) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー 藤井隆「light showers」特集 藤井隆×冨田謙インタビュー|冨田塾生が考える1990年代の音楽 (1/3) - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

さいごに
藤井隆氏のアルバムは初めてでしたが、すごい良かったです。

個人的にはもう少し90年代の色が濃くても良かったかなwコテコテな90年代音楽を期待し過ぎるとちょっと違う感じを受けるかもです。

現代の環境で当時の雰囲気を再現した感じが心地よく、実にうまく昇華したサウンドです。幅広く受け入れられるのではないかなと。

月並みですが、懐かしいようで新しい。

PVの仕掛けが秀逸で販売も順調のようですね。音楽が売れない時代だからこそ、創意工夫が非常に重要なのだなと感じます。まさにお手本のようなアルバムですね。

ではでは。


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