エフェクター

Baby Audio Super VHSレビュー

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「それ、S-VHSだろ!」ってツッコミはなしでお願いします()

Super VHSは、VHSビデオテープの質感を再現するプラグインです。

80年代を知ってる方はフラッシュバックするであろう、あの「ぬるい」「ローファイ」な感じを見事に再現し、さらにJUNO-6のコーラスや、VHS時代のデジタルリバーブも搭載しています。

※この記事は2019年11月12日に投稿されたものに、加筆修正したものです。

VHSの質感を再現 Super VHS

操作パラメーターは次のとおり。

  • 1. STATIC —静的ノイズシンセサイザー
  • 2. HEAT —「アナログテープ」サチュレータ
  • 3. SHAPE —サンプルレートリデューサー
  • 4. MAGIC —ダークコーラスFX
  • 5. DRIFT —ピッチ変動LFO
  • 6. WASH —「バッドホール」リバーブ
  • +内部/非表示EQ、ビットクラッシャー、リミッター

STATIC

ジーッというノイズです。今聴くと温かみあるw意図せずビデオに入ってるとムカつくやつですが、今は付加する時代です。

HEAT

テープの温かみが加わり、力強いサウンドになります。普通に音楽的に使える質感です。

SHAPE

サンプルレードが下がってビットクラッシャーのような感じですね。壊れ過ぎない感じが良いです。

MAGIC

JUNO-6のコーラスはエフェクトだけが独立してリリースされるほど人気ですが、そのコーラスをエミュレートしたものが搭載されています。原音を損なわず、温かみと広がりを与える質感で、非常に良いです。これだけボタン式ですが、かかり具合はMIXで調整可能。

DRIFT

LFOを使用したランダムなピッチ変化による、テープ独特のヨレ感のコントロールです。かけ過ぎるとフニャフニャしたサウンドになります。

WASH

VHS時代のデジタルラックエフェクトをエミュレート。あえて粗い感じですが、音の芯がボヤけないので使いやすそうです。

表示はされていないものの、内部でEQ、ビットクラッシャー、リミッターが動作しているとのこと。

音について

VHSと謳っているだけに、各パラメーターを組み合わせるとビデオテープの質感はかなり上手い具合に再現できます。

VHSだけではなく、コーラスやリバーブも含め、その時代の音を再現するプラグインですね。

キワモノかと思ったら全くそんなことはなく、機能も音も実用的。

負荷について

負荷は軽いです。

全てのパラメーターを使用してもこれくらいです。

計測環境です。

  • OS・・・windows10 64bit    
  • CPU ・・・Intel Corei7 3.2G    
  • メモリ・・・32GB   
  • DAW・・・Cubase Pro 10.5
  • Audio I/O・・・RME UCX
  • バッファーサイズ・・・512samples
  • サンプリングレート・・・44.1kHz

さいごに

思いのほか多機能で、VHSテープエミュだけではなく実用的。JUNO-6のコーラスとHEAT(テープサチュレーション)だけでも価値あると感じました。

80年代リバイバルの流れから、ビデオテープやカセットテープの質感をエミュレートするプラグインのリリースが目立ちます。

デジタルへ切り替わる過渡期のアナログ感は懐古という概念以上のひとつのジャンルとして昇華しているようにも感じるんですよね。

古いものを新しい技術で更新していくのもクリエイティブ。

懐かしいと感じる世代も、新しいと感じる世代も様々なアプローチで使いこなして頂きたいと思います。

ではでは。

BABY AUDI Super VHS