ADAM AUDIOさん(@ADAM_SonicAgcy)よりA7Xをお借りしたのでレビューします。
A7Xは大人気のモニタースピーカーで、ゲーム音楽界のレジェンド古代祐三氏(@yuzokoshiro)や、マスタリングエンジニアの森崎雅人氏(@morisaki4425)など、トップクリエイターもメインスピーカーとして愛用している名機中の名機です。
個人的にもずっと気になっていたので、大願成就のレビューです。
ADAM A7X
ADAM AUDIOはベルリンのモニタースピーカーメーカーです。
フラッグシップのSシリーズを筆頭に、Aシリーズ、Tシリーズのラインナップが用意。A7XはAシリーズの中でもミドルクラスなので、ADAMの製品のちょうど真ん中のグレードという位置付けです。
7インチウーファーとARTツイーターの組み合わせで、42Hz~50kHzまでカバーしており、高域から低域までバランス良く鳴ると定評があります。
価格帯的にもちょっと頑張れば手が届くというコストパフォーマンスの高さもポイント。
音について
とてもレスポンスが良い鳴りです。キックなど、低域のスピード感があるのでEDM系は気持ちよく聴けます。ロックなども良い感じ。
高域が存在感に溢れているものの、全体的にスッキリした音で低音もほどよくあり、引き締まっています。
楽器ひとつひとつの輪郭、質感を美しく表現してくれるので、歌唱力のあるボーカルには聴き入ってしまうほどです。
音が固いスピーカーは気持ち良さがトレードオフになりがちですが、A7Xは双方が両立しています。モニター的でありながら聴き心地が良いんですよね。繊細かつ派手。
シンセサイザーの音作りを追い込みたい人には自信を持ってオススメできます。ツイーターが頑張っているせいか、波形の角まで見える感じ。あとは何より煌びやかな電子音との相性が抜群です。
高域がはじめはキツいかなと思ったんですが、しばらく聴いていると不思議と慣れてくるような気も?します。
A7XとFOCAL SHAPE 65の比較
全くキャラクターが異なります。2台をしばらく聴き比べした印象の比較を書き出してみました。
インシュレーターの影響がるので、入れ替えつつ聴き比べています。様々なジャンルの曲、ソフト音源を比較。
※あくまで2機種を比較した際の印象なのでそのつもりで読んでください。
A7X
- 良く言えばスッキリ明るく元気良い
- 悪く言えば高域がキツく聴き疲れしそう
- ひとつひとつの楽器ごとの気持ち良さがある
- 女性ボーカルなどキツく聴こえる部分もあるが感動もある
- 高域と低域は派手で、中域が少々物足りない
- 低域の量は十分で締まりがある
SHAPE 65
- 良く言えば柔らかく聴き疲れしなさそう
- 悪く言えばこもっている
- 全体のまとまりの美しさ、艶がある
- 耳障り良い音だが生々しさに欠ける
- 中域の音数が増えてきた時の鳴らし分けは凄い
- 音の切れ際が美しい
- 中低域が鳴り過ぎてる
しかし、長時間聴くことを考えると、どうしてもA7Xは高域がキツイのでSHAPE 65の柔らかい鳴りの方が良いかもしれません。一長一短、好みですね。
ジャンルはEDMなどの電子音楽系、ロックやポップスにはA7Xですね。ってか作曲家さんはA7Xの方がテンション上がりそう。
さいごに
噂に違わぬ素晴らしいスピーカーでした。さすがはベストセラーです。
見た目もカッコイイのもポイント高い。艶のあるウーファーがいいですね。
A7Xの最もすごいところは、プロも使用するこのクオリティのスピーカーがペアで10万ちょっとはコストパフォーマンスすごいなと感じました。
ではでは。
※A7Xはディスコンとなり、現在は後継機種である、A7Vが販売中です。