音楽

楽曲クレジットはこだわりを持って関係者全員を表記したほうが良い

スポンサーリンク
   

※本サイトでは、アフィリエイト広告を利用、またはプロモーション記事が含まれている場合があります。

※この記事は2018年5月20日にnoteに掲載されたものを転載しています。

個人的に嬉しいニュースが飛び込んできました。

YouTubeが楽曲クレジットを表示開始。「ストリーミング時代」で加速する音楽情報公開の姿勢

昔からそうなのですが、作品にどんな方(エンジニアの方など)が関わっているのかとても興味があるので、気に入った作品はCD付属しているライナーノーツを穴が空くほど眺め、ググってはその方が関わっている作品を探す習慣があります。

そんなぼくにとって、ストリーミングでも関係者情報を得ることができるのは、非常に大きいのです。

しかし、よくよく記事を見てみるとクレジット表示されるのは作曲家と作詞家、プロデューサーくらいのようで、ミックス、マスタリングエンジニアなどの表記はないのです。

Tidal

ただ、Tidalだけはかなり頑張ってます。※日本では利用不可(2020年7月9日現在)

さらに2017年11月にTidalは、音楽ストリーミングの中では業界で最も早く楽曲クレジットの開示を始めました。Tidalの場合、SpotifyやYouTubeのさらに上をいく内容の情報で、プロデューサーや作曲家、レーベル、音楽出版社はもちろん、エンジニア、アレンジャー、参加ミュージシャン、スタジオ名、使用したサンプル元情報まで記する密度の濃い楽曲情報を提供します。

これやろ、完璧だ。

他のサービスも是非Tidalを見習って内容の充実をしていって欲しいと心から願っておりますが、他のサービスはなんでこう消極的というか、腰が重いように感じられるのでしょうか。

こだわりをもっとクローズアップして欲しい

ここからは勝手な推測と勝手な願望を言っていきます。

表記しない理由は、コストの割に収益に繋がらない部分が大きいと思い込んでいるからじゃないかなと。ぶっちゃけ、経済効果があれば率先して形にしていくでしょう。

超優秀な方々が運営しているはずので、そんなことはわかっているはず。

しかしぼくとしては、もっと関わった方々にスポットライトを当てるべきではないかと思うわけです。

関わった方のお名前くらい出すべきだろう、という観点ももちろんあります。

ただ、最も言いたいことは、作品へのこだわりをもっとクローズアップすべきだと思うのです。

サンレコ読者や、せめて関ジャムを見てるような意識高いクラスタは能動的に情報を収集するので放っておいても大丈夫(でしょ?)

こんな経歴を持った方が、こういう環境で、こういう演奏家たちと収録した、というような濃い情報がもっとあっても良いと。

サンレコに載っているような内容がストリーミングの情報欄にあっても良くないですか。

一般的な音楽ファン、更には普段音楽をあまり聴かない層に「こだわり」をアプローチするともっと活性化するのではないかと。

難しい機材の話までは良いとしても(個人的には大歓迎)もう少し伝えようとしても良いと思うんですよね。

例えば、有名うなぎ屋のタレは100年間継ぎ足して作ってるーなんて聞くと、食べるときに100年の歴史も味わうわけじゃないですか。そんなイメージです。

さいごに

業界関係者各位は予算の許す限り、限界まで努力してプロモーションをされていることと存じます。が、「きゃりーぱみゅぱみゅ」は知ってても、「中田ヤスタカ氏」は知らない人には届いていないのが現状ではないでしょうか。

ってなわけで、音楽・CD売れないのでハイレゾを推進するなども大切だと思いますが、誰が関わっているのかを表記することはもっと簡単に「できること」だと思うし、こだわりという観点から音楽を活性化させる第一歩なのかなと。

リスナーに音楽以外の情報を届けることは、とても重要なことだと思います。作品に関わった方のすべての情報を作品とともに手に入れたい、いち音楽ファンとしての切なる願いです。

ではでは。