まだ重たいコンプで消耗してるの?
ArturiaのCompressorシリーズをレビューします。
プラグインは「品質」と「負荷」がトレードオフになりがちですが、Arturiaのコンプレッサーは高品質でありながら低負荷という理想を高いレベルで実現。
それぞれの音の特徴が分かるようにかんたんなデモも用意しましたので、是非参考にしてください。
※この記事は2020年3月12日投稿されたものに、加筆修正しました。
Arturia Compressors
コンプレッサーの名機3機種、Universal Audio 1176、dbx 160A、RETRO STA-LEVELをArturiaが高いレベルでエミュレート。
レトロな実機を忠実に再現することに加えて、サイドチェインのコントロールや、EQなど実機にはない機能を多数搭載しており、かなり現代的な仕上り。
今回はそれぞれの音のキャラがわかるようにデモを用意しました。分かりやすいプリセットを選択して音量を揃えてあります。
Comp FET-76
コンプレッサーの名機、1176のモデリングです。
もちろん1176のモデリングらしく、RATIO全部押しも搭載しています。派手になりますが、芯が失われないのでとても良い感じ。
所有している1176系ではトップクラスの品質。
音について
まずは何も通してない素のドラムステムです。頭がちょっと切れているのは書き出しミスです…。
FET 76適用後。
スピード感のある音で、グッと引き締まりますね。しっかりとキャラクターがありつつ、クセがないので、とりあえずコンプはこれで良いんじゃないかと思うほど。
CPU負荷について
負荷は非常に軽いです。
Windows 64bit(Core i7 3.2G)、メモリ32GB環境での計測です。
Comp VCA-65
dbx 165Aのエミュレーションです。GUIがカッコイイ。
音について
独特の潰れ具合ですね。ザラっとした質感がとても心地よいです。これがいわゆるdbxの音なんでしょうか。
ロックとかにめちゃくちゃ合いそう。
CPU負荷について
こちらもほぼFET-76と変わらないレベルで軽い。
Windows 64bit(Core i7 3.2G)、メモリ32GB環境での計測です。
Comp TUBE-STA
RETRO STA-LEVELのエミュレーションです。
音について
キレイにコンプレッションしてくれます。粒立ちが良く、品のあるサウンドでまとまりがあるので、ボーカルやピアノ、アコースティックな楽器などに合いそう。
これは悪い意味ではないのですが、個人的にはTUBU(真空管)っぽくないな、と感じました。
CPU負荷について
今回紹介するArturiaコンプ勢の中では最も負荷が高い結果になりました。それでも軽い部類。
Windows 64bit(Core i7 3.2G)、メモリ32GB環境での計測です。
さいごに
素晴らしい品質で負荷も軽いので、コンプレッサーに迷ったらとりあえずArturiaで良いのではないでしょうか。
三者三様で使い分けも効くし、バンドルがオススメ。
もう1点、見逃せない点としてGUIが大変秀逸なこと。
その気にさせてくれる大きな要素です。
ではでは。
Arturiaのエフェクト15種類バンドル、コスパに優れたFX Collectionにも含まれています。