「シンセになりたい…」そんなアナタにオススメ。
Wavesの Ovox Vocal ReSynthesisをレビューします。
特徴は次の通り。
- 多機能ボコーダー
- 音声以外にもあらゆる音素材をクリエイティブに加工
- シンセサイザーとしても使用可能。音声でのコントロール
“声でコントロールができるシンセサイザー”としての機能に注目してご紹介していきます。
Waves OVox Vocal ReSynthesis
ダフトパンクのようなボコーダーはもちろん、独創的でかなり特殊な音の加工が可能。
音声素材はもちろん、ドラムやシンセなどを突っ込んでも幅広く面白い効果が期待できます。
素材を分解して再合成しているため、シンプルに音を加工するだけでない、今までのエフェクトに見られない想像以上の出音で、かなりクリエイティブ。
Waves独自のOrganic ReSynthesis®(ORS)テクノロジーを搭載
ORSは元の信号を、アンプリチュード、ピッチ、
フォルマントという、音声の”コアDNA” 要素にまで分解します。次にこれらの要素を再合成することで、 オリジナルのボーカル表現を保持したまま、 余分な副産物のない新しいボーカルサウンドを生成します。 MIDIコントロールもオプションとして利用できます。
OVoxでは、キーボードやMIDIコントローラー、 ギターなどの楽器を「キャリア」音声として使用できます。 またOVoxのAutomatic Note Mapper機能を使って、 自分の声や録音したボーカルトラックで、自動でコード、 ハーモニー、スケールをトリガーすることもできます。
スタンドアロンバージョンも用意されているので、DAWは必ずしも必要ではありません。難しいルーティング要らずで即座に使用可能です。
次世代ボイス・コントロールシンセ
上記にもあるとおり、Ovoxはただのボコーダーではなく、シンセサイザーとしても機能します。
[SYNTH]でInternalを選択することで内蔵音源を使用可能。
シンセプリセットもズラリ。
MIDIキーボードで音を鳴らせば普通のシンセサイザーとして使えますが、面白いのはマイクから入力された音声でシンセサイザーをコントロールすることができるんですね。
歌声がシンセリードで演奏される、といった感じです。
音声の情報量は非常に豊富なため、打ち込みでは得られない様々な変化を含んだシンセの表現が可能となるのが面白い。
また、サイドチェインのトリガーとしても使えます。
プリセットは300種類以上
プリセットは300種類以上用意されており、そのどれもが個性的。
ダフトパンク的なプリセットはそのまんまのレベルでニヤニヤできますw
プリセットを試すだけでも楽しいのでかなり遊べるのが良い。
楽しんだテンションからのインスピレーションが非常に大切ですからね。
プラグイン内で完結できる音作り
Expanted VeiwにはEQやEFFECTSをはじめ、フォルマントコントロールやモジュレーションが用意されており、より深い音作りを堪能したい場合もプラグイン内で完結できます。
EFFECTSは7種類(Auto Pan、Chorus、Compressor、Delay、Distortion、Limiter、Reverbが)を搭載。
同時に5つまで立ち上げることができます。
CPU負荷について
負荷はプリセットによるところはありますが、高いものでこれくらい。少々高め。
計測環境です。
- OS・・・windows10 64bit
- CPU ・・・Intel Corei7 3.2G
- メモリ・・・32GB
- DAW・・・Cubase Pro 10.5
- Audio I/O・・・RME UCX
- バッファーサイズ・・・512samples
- サンプリングレート・・・44.1kHz
さいごに
とにかくめちゃくちゃ楽しく、時間を忘れて遊んでしまうプラグインです。
PCとマイクが使える環境があればすぐに使用可能なのも良いですね。
DTMユーザー以外にもオススメ。
制作にもガッツリ使えるし、遊びながらのアイデア出しにかなり使えそうなクリエイティブなソフトウェアだと感じました。
音を楽しむことを思い出させてくれるプラグインです。
ではでは。