AIテクノロジー × 高性能レコーダー = レコーディングブース一式
レコーディングやミックス・マスタリングなどの知識がなくとも、品質の高いサウンドをレコーディングできるハードウェア、Spire Studioが第二世代にバージョンアップします。
具体的に何ができるのか?音楽制作にどういうメリットがあるのか?実際品質はどうなのか?についてまとめてみました。
PCを使用したDAW環境がないけどボーカルや楽器の演奏をレコーディングしたいという方はもちろん、場所を選ばず直感的なアイデアをレコーディングしたものを手間をかけずにDAWに取り込みたいという方にも新しい音楽体験をもたらしてくれるデバイスです。
興味のある方は是非読んでみてください。
iZotope Spire Studio (Gen 2)
Spire Studioを一言で表すならば「iZotopeのAI機能・エフェクトを詰め込んだインテリジェントなマルチトラックレコーダー」です。
RX、Neutron、Ozone、TrashなどiZotopeのテクノロジーと、高品質なデバイスの相乗効果で、宅録ミュージシャンの力強い味方になってくれるデバイスに仕上がっています。
Spire Studioには、スタジオ品質のコンデンサーマイクを搭載しているため、個別にマイクを用意しなくともSpire Studio本体のみでクオリティの高いレコーディングか可能。
おまけに防水仕様となっており、屋外での使用中にトラブルがあった場合も安心ですね。
また入力端子として、XLR/TSRが2系統搭載されているため、ステレオ録音も可能となっています。
シンセサイザーなどの楽器、手持ちのマイクなどを接続して即座にレコーディングすることができるわけです。
具体的に何ができるのか?
iOSアプリ、Spire Proと組み合わせることで次のようなことが可能となります。
- Neutronの技術を活かした、Soundcheck機能によりレコーディングを最適化
- RXの技術を活かした、クラウドプロセッシングによりバックグラウンドノイズや残響音(不要な部屋鳴り)、ポップノイズなどを除去
- OzoneやNeutronの機能を活かした、Visual MixとVocal Tuning
- Ozoneのマスタリング技術を活かした、オートマスタリング(Enhance)
- Spireプロジェクトフォーマットでクラウド常に保存されたものは、生成されるURLを共同作業者に送ることで即座にレコーディングデータにアクセス可能
- WAVでの書き出し、Twitter、SoundCloudでのシェアがアプリから直接可能
レコーディングの失敗が極めて少ない
Soundcheck機能は、入力ソースを識別しボーカルやギターなどそれぞれに最適なチューニング(EQ/コンプレッサー)を自動調整することで、レコーディングの失敗がないようにしてくれる機能です。
例えば、せっかくうまく演奏できたのに音が小さすぎた、または大きすぎて割れたなどを事前に防ぐことができると。
失敗がないということは、後の処理も最小限で済むということにも繋がりますから、すなわち時短に繋がります。
ノイズ除去、エフェクト、マスタリングまでを完結
iZotopeのAIテクノロジーを駆使することで、ノイズ除去、音の加工、仕上げまでを済ませることが可能。
ワンクリックや、スライダーを動かすだけでOKなので、細かな調整などは必要なく、レコーディングに集中できます。
Spireユーザーとの連携、各種フォーマットへのアウトプットが容易
書き出し機能は、Spireプロジェクトフォーマット、24bit48khzのWAVで書き出し可能なほか、メールでの送付、Twitter、Soundclodに録音結果をシェアするなどをアプリから直接行うことできます。
レコーディングデータをDAWに取り込みたいという場合は、WAV(24bit48kHz)で書き出したものをメールでの送付、Google DriveやDropboxなどのクラウドストレージに入れる、MacOSであればAirDropなどで送ることも出来るので便利。
最大8トラックまでのレコーディング、ロケーターをコントロールして同じトラックに続きをレコーディングしたり、不要な部分をカットしたりと、Spire Proは簡易的なDAWとして機能してくれます。
また、iZotopeサイトよりSpire Pro Beatsコンテンツ(ロイヤリティフリー)をダウンロードして、楽曲制作に取り入れることも可能です。
0→1のアイデア出しに、楽器練習などにも最適ですね。
アプリから離脱せずにダウンロードや取り込みも非常にスムーズにできるという部分も、快適にクリエイティブな作業に通ずる大切なポイント。
ボーカルブースの代わりとして使用する
レコーディングで大切なものと言えば、品質の高いマイクや、テクニック、そして何より「環境」です。
誰しもが静かなスタジオで作業ができるわけではありませんし、スタジオ作業やレコーディングブースの設置などは費用がかさむことに加えてスペース的な問題もあるため、導入自体が難しいという方も多いですよね。
そこで、Spire Studioを使用することにより、あたかも設備の整ったレコーディングブースで収録したかのようなクオリティに仕上げることが可能です。
バックグラウンドノイズ、残響、ポップノイズなどの問題を、オーディオリペアツールの業界標準である「RX」のテクノロジーが、後処理で除去。
そんなことが本当に可能なの?と思われるかもですが、そこはRXクオリティ。心配ご無用です。
アプリと比較した感想
iOSアプリSpire Proのみでもレコーディングは可能ですが、やはりSpire Studioでレコーディングしたクオリティには及びません。
安価なマイクと高級マイクくらいの圧倒的な差があると考えて良いでしょう。
ふと思い立ったアイデアや、簡単な音声による自分用の記録であればアプリで良いと思います。
人に聴かせる、作品に使っていく、商用クオリティを求めていくのであればSpire Studioを導入した方が、品質はもちろん、処理に要する時間も少なくて済みます。
品質が高い
全方向で高機能なのはもちろん、製品自体の品質がとても良いです。
外装の質感や、ボタンの感触、造りも堅牢で高級感があるので、所有欲も満たしてくれるという側面もあるのかなと。
レコーディングデバイスは置き場所や管理に気を遣うものが多いイメージですが、Spire Sturioは充電さえしておけばワイヤレスなので非常にスッキリ設置が可能。
インスピレーションを逃さないためにも、常に傍に置いておくのが最も合理的ですよね。
Spire Studio単体でもレコーダーとして使用可能
Spire Proアプリとの連携がなくとも、単体でもレコーディングは可能です。
- NewSongで新しいプロジェクトを作る
- SoundCheckで収録レベルなど最適化する
- レコーディングする
このステップでレコーディングが可能になるので、非常に簡単。
カラフルなディスプレイメーターをタップ、スライドすることでトラックを選択したり、ボリューム調整を行ったりと、実行される機能が非常にわかりやすく、インテリジェントに割り当てられているのも◎。
さいごに
DAWを持っていない!苦手!という方にも本格的なレコーディングデバイスとしてオススメできるし、サブの環境としても活躍してくれるのかなと。
詳細なエディットをしないのであれば、かなりクオリティの高いトラックを作ることができるし、シェアも直感的に素早く行えます。
楽器でも音声でも思いついたら即「良い音で録音」できるというこが最大の強みではないかと。もちろん面倒な設定不要です。
いつでも傍で腕っこきのレコーディングエンジニアがスタンバイしてくれている、そんな頼もしさを感じさせてくれるアイテム。
高級なマイク、レコーディングブース、先進のAI機能を集約していることを考えるとコストパフォーマンスにも大変優れているのではないでしょうか。
プリオーダーの注文は特典が付属するので、是非。
- 日本限定発売前プリオーダー期間のご注文で豪華4大特典が付属します。半年間のSpire Pro (iOS用App) 無償ライセンス
- 汎用マルチトレイ (マイクスタンドにアタッチ可能、Spire Studioが乗る汎用トレイ) ※先着200名様限定
- iZotope Neoverb Guitar Pick ※先着200名様限定
- iZotope Japanアーティスト作成Spire Sessionデータを無償提供(著名ミュージシャンによるSpire Sessionデータを国内サポートID登録ユーザー様全員に後日無償提供いたします)
ではでは。
iZotope Spire Studio (Gen 2)