実は使っているユーザー多いのでは?
Cubaseユーザーにはお馴染み、付属ドラム音源「Groove Agent SE」をパワーアップさせたのがGroove Agent 5です。
次のような特徴があります。
- 汎用性の高いサウンド
- CPU負荷・動作が軽い
- ほとんどのジャンルに対応するキット・MIDIパターン内蔵
- 使いやすく柔軟な音作り
多機能であり、リアルでありながら汎用性の高い使えるドラムサウンド。
Cubase以外のDAWでも、もちろん使用可能なドラム音源なので、あまり知らないという方は是非読んでみてください。
Steinberg Groove Agent 5
Groove Agnet 5は、アコースティックドラムから、EDMに適したエレクトロキットまでを網羅している、幅広いジャンルの制作に対応する総合ドラム音源です。
総容量は、30GB以上。400種類を超えるキットを収録しており、即戦力となること間違いなし。
HALionシリーズを使用したことがある人には見慣れたGUIですが、プリセットブラウザが非常に使いやすいんですよね。
スタイル、サブスタイルで絞り込みを行えば、膨大なキットの中から最適なものを素早く選択することができるはず。
各キットに合わせた大量のMIDIスタイルも用意されているので、気に入ったリズムをそのままDAWにドラッグ&ドロップで貼り付けて使うこと可能です。
リズムはGroove Agent内でエディットしてからDAWにエクスポートが可能ですが、エクスポートでMIDI化してから、操作に慣れたDAWで調整しても良いでしょう。そのへんはお好みで。
楽曲に合わせたキットを選び、あとは曲に合わせて調整するだけなので、制作の強い味方になりそう。
Decomposeによる音作り
Decompose機能により、サンプルを「トーン」と「ノイズ」成分に分解することができ、分解したソースをそれぞれ加工できます。※Groove Agent SEには非搭載。
例えば、アタック間のあるサンプルの「ノイズ」部分には影響を与えずに「トーン」のみを加工する、といったことが簡単に可能なんですね。
変化させたい部分だけに手が届くので非常に良いです。
さらにピッチエンベロープの加工も直感的に行えるので、何の変哲もないワンショットのサウンドを味わいのある使える音に昇華できます。
音について
Steinbergらしい、少々ソリッドでありドライな、汎用性が高くクセのない馴染みが良く、スカッとしていて抜けの良い爽やかサウンドです。
めちゃくちゃリアルというわけでもなく、チープなわけでもない、これといって特徴がないのが特徴。
もともと馴染みが良いのですが、加工しやすいのもアドバンテージ。
ドラム音源によってはエフェクターなどによる加工で、元音が崩れてしまったり、イメージに合わなくなってしまうものもありますが、Groove Agentは、どのように調理してもちゃんと美味しくできあがるので、楽しいです。
これは元のサンプルの質が良いという証明ですね。
万能なドラムとして即戦力的な使い方から、ユーザーの色に染め上げる素材としての活用まで息長く運用できるのではと思いました。
CPU負荷
概ねこれくらいの負荷です。
これくらいの負荷であれば、環境を選ばずに使えるのは良いですね。
各キットの読み込み速度はバラバラで、アコースティックドラム系は重たい…と言ってもGroove Agentの中での比較して重たいと感じるだけで、時間がかかるものでもわずか数秒で読み込み完了します。
計測環境は次のとおり。
- OS ・・・Windows10 64bit
- CPU ・・・AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ・・・64GB [DDR4-3200 16GB×4]
- DAW・・・Cubase Pro 10.5
- バッファーサイズ・・・512samples
- サンプリングレート・・・44.1kHz
さいごに
とても使いやすいサウンドで、音色、MIDIパターンともに多くの種類が用意されているので、ドラム音源を持っていない方、一つ目のドラム音源を買う方には自信を持ってオススメできます。
また、他のドラム音源を持っている方には、加工しやすいドラムキットを増やすというメリットがあるのかなと。
ドラムを変えるだけで雰囲気はガラッと変わるので、いくつあっても良いですからね。
ではでは。