実機のオルガンか、Hammond B-3Xか。
オルガン音源も数あれど、2021年時点で最高峰のオルガン音源のひとつ、Hammond B-3Xをご紹介です。
定価だと少々高い部類なので、プラグインを買うというより「楽器を導入する」心構えで買うと結果的に良かったと感じられるのでは。
それほどに良いと思えるオルガン音源です。
Hammond B-3X
Hammond B-3Xは入念にメンテされたハモンドオルガン実機からサンプリングされた高品質オルガン波形に、専用設計されたモデリング回路、そしてIK Multimediaお得意のエフェクトを掛け合わせたハイブリッド音源です。
IK Multimediaは、米国イリノイ州のシカゴに所在するハモンド・オルガン・カンパニーと、浜松の鈴木楽器製作所との共同開発により、本物のB-3サウンドをデジタルの世界で再現すべく、Hammond B-3Xを開発しました。
ハモンド社公認なので、これ以上にない本物のサウンドへの安心感が得られますね。
Amplitube、T-Racksシリーズで培ったIK Multimediaのテクノロジーが活かされています。IKユーザーであれば見慣れた眺めのはず。
極めつけは、単体でもリリースされている、レスリースピーカー。極上です。
Advancedモードでは、サンプリング元となったハモンドオルガン4種類を選択することが可能。
その他、UPPER、LOWER、PEDALの切替や、ノイズ調整、パーカッションなど詳細な音作りを行えます。
音について
オルガン音色は総合音源などに含まれていることが多く、それで十分と思う方も多いと思います。
ただ専用音源の圧倒的なリアルさと、音作りの深さにはかなわないですね。
ソロで聴かせる場合はもちろん、バッキングなどでの存在感は唯一無二。
なお、氏家氏の動画のように、MIDI鍵盤を2段用意して実機さながらの構成も可能。
スタンドアロンでも動作するので、ライブもの使用もバッチリでは。
CPU負荷
負荷は決して軽いとは言えないですね。音色切替の際も負荷が増大するため注意が必要です。
計測環境は以下のとおり。
- OS ・・・Windows10 64bit
- CPU ・・・AMD Ryzen 9 3900X [3.8GHz/12Core]
- メモリ・・・64GB [DDR4-3200 16GB×4]
- DAW・・・Cubase Pro 10.5
- Audio I/O・・・RME UCX
- バッファーサイズ・・・512samples
- サンプリングレート・・・44.1kHz
さいごに
欠点といえば少々負荷が高いところくらいしか思いつかないほど素晴らしいオルガン音源です。
品質やバリエーションでは全く申し分ないので、これくらいの負荷がなんじゃい!と思えますよ。
ではでは。
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