音源

Future Audio Workshop Circle2 レビュー

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どんなに高機能で質が高くとも、使い方が分からない道具はただの物体。

シンセサイザーは音楽経験者であっても、ジャンル的に使用しないという方や、そもそも興味がない方からすれば「よくわからない」という話を聞きます。

耳慣れない専門用語や、操作する項目が複雑で数も多も多いため、初心者の方にはなおのことハードルが高いと感じる方も多いかもしれません。

なので”分かりやすさ”というのはそれだけで大きなアドバンテージなんですよね。

というわけで今回ご紹介するシンセサイザーCircle2は、分かりやすさ、使いやすさにおいて強くオススメできます。

数値やパラメーターを極力なくした、視認性の良い直感操作、そしてなによりポップな見た目が楽しい気分にさせてくれる、頼もしいヤツ。

※この記事は2019年12月15日に投稿されたものに、加筆修正しました。

Circle 2

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Circle2の最大のアドバンテージは「どうやって音が鳴っているか」音の構造が一目で把握しやすいところ。

鳴っている音を、目と耳で同時に確認することによって、状況把握しやすく、理解が進みます。

波形が動いたり、オシロスコープ的なモノは他のシンセでもありますが、ここまでわかりやすく、カラフルに動きが見えるものはなかなかありません。

エンベロープジェネレーター(ADSR)のどの部分を音が進んでいるのか、音量、ピッチ、フィルターがどういったスピードで変化しているのかがリアルタイムで一目瞭然。

音と連動して視覚的に認識できます。


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LFOのスピードも音とグラフィックの効果が連動していて、見ていて楽しい。 

快適な操作性


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プリセットマネージャーは、「class」「type」「style」のカテゴリでフィルタリングして、目的の音に素早く辿り着けるようになっています。

年代別でカテゴライズしてくれる「style」がユニークです。

カラオケの年代別選曲のような機能で面白いですね。

しっかり年代を捉えていて「あーそうだよね、こんな音!」ってなるなるw

音色を選択したあとはキーボードの矢印キー上下で切り替わるので、Enter押したりしなくて良いんですよね。一手少ないのって大事。

右手で上下、左手でMIDIキーボードを鳴らしつつプレビューするという快適な使い方ができますぞ。

あとは、音色切り替え時の極端なCPU負荷もないので、ガシガシやっても大丈夫なのも嬉しいところ。

色で識別するモジュール接続

色分けされたオシレーター、エンベロープなどをドラッグ&ドロップで簡単にモジュール接続できます。

しかも色分けされているので、どこをどう接続したのかが識別しやすい。

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使いやすい素直な音

肝心の音ですが、クセがなく非常に扱いやすい音です。

複雑な機能こそありませんが、プリセットを聴いてもらえばわかるように、シンプルながらも幅広いキャラクターを表現可能。

偏った主張もないので、楽曲にも馴染みやすい。

独自の音源方式VPS搭載

VPSとはVector Phase Shapingの略で、シンセに取り入れられたのはCircleが初とのこと。今となってはそれほど驚く機能ではありませんね。

オシレーターはVPSの他に、基本波形のアナログオシレーターと豊富なウェーブテーブルから成り立っています。

ウェーブテーブルは2つの波形を選択し、モーフィングし波形の形を変えることもできます。

さいごに

触っていてシンプルに楽しいです。カラフルながらも黒を基調にした、洗練されたGUIも好感が持てますし、なにより操作性が良い。

シンセサイザー初心者へのファーストシンセとしてもオススメできますね。

まとめると次のような感じです。

  • 教材のように分かりやすいGUI
  • 素直で扱いやすいスタンダードな音
  • 少ない手順、直感で理解しやすい操作性
  • 多過ぎず、少な過ぎない機能
  • 軽めの負荷(激軽とまでは言えない)

中級・上級者は少々物足りないかもしれませんが、楽しいシンセです。

音も素直で、即戦力。

ではでは。

Future Audio Workshop Circle 2

 

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