やっぱりINTEGRA-7が好きwってわけで何回かに分けてINTEGRA-7について書いていきます。

INTEGRA-7の構成は、XV-5080、SRXシリーズのエクスパンションボード全部に加えて、SuperNatural音源です。 

SuperNatural音源には3つのトーンがあります。アコースティックトーン、シンセトーン、ドラムトーンです。

このSuperNaturalってのがよくわかんないっていう人多いと思うんですよね。モデリングなのか、PCMなのか、はたまた別の技術なのか。持っている人でも正体がよくわかってない人いるんじゃないかなw

というわけで、今回はSuperNaturalシンセトーンに焦点をあてていきたいと思います。


3OSCのバーチャルアナログシンセ内蔵である
もう断言しちゃいます。違ってたら突っ込んで下さい>Rolandさん

SuperNaturalシンセトーンは、バーチャルアナログとウェーブテーブルの組み合わせです。こういう風に見ると見え方が変わってきませんか。

INTEGRA-7エディターで解説します。
3OSC構造です。RolandではOSCのひとつの単位を「PARTIAL」と呼びます。

ホームページにもマニュアルにも「バーチャルアナログ」とは書いてないんですけど、バーチャルアナログと言えます。 少なくともJUPITERシリーズを更に強化したものであることは間違いないようです。


JUPITERシリーズでプロフェッショナルから高い評価のSuperNATURALサウンドをさらに強化して搭載。
 

SuperNATURALシンセ・トーンではJUPITER-80 Version 2やJUPITER-50に搭載されたアナログ・シンセサイザー特有の振る舞いを表現するエンベロープやヴィンテージ・シンセサイザーをイメージしたロー・パス・フィルターで分厚くて個性的なシンセ・サウンドを実現。
 

Roland INTEGRA-7 | SuperNATURAL Sound Module


ちなみにXV-5080のPCM音源部とは構造が違います。

XV-5080のPCM音源部は4つのPARTIALで構成されていて、1PARTIALにつき左右1波形(WAVE)ずつを使用します。画像を比較してみてください。

PCM音源部(XV-5080)

わざわざ構造変えなくても良いじゃん?と思うかもしれませんが、SuperNatural音源部と、PCM音源部では波形の共有はできませんし、後述しますがシンセサイズの幅が全く違います。


アナログ波形は7種類
波形はアナログ波形7種類が選択可能で、それぞれにA~Cの3つのパターンが用意されています。ただし、SUPER-SAWは1種類のみです。 

PW-SQRやSUPER-SAWを選択した場合のみ下部のスライダーが対応します。Detuneをグイっとやると気持よくなるのシンセ好きならわかりますよね。RolandはSUPER SAWの元祖です。 

アナログ波形に加えて、PCM(ウェーブテーブル)波形をPARTIALに使用することができます。

ウェーブテーブル
画像はJUPITERシリーズのカタログです。

JUPITERシリーズは350以上の波形と記載されていますが、INTEGRA-7には更に波形が追加されています。


ウェーブテーブルでは450種類の波形が用意されていて、JUPITER-8、Moog、Prophet、JUNO、JD-800などの代表的なシンセ波形はもとより、Prophet-5のシンクリードっぽい音など、加工された音色もサンプリングされています。

謎なのはマニュアルやサウンドリストにウェーブテーブル波形の一覧が無いこと。不思議過ぎるw

残念ながらオシレーターシンク機能はありません。その代わり、シンクな音が波形で用意されているといった具合です。

他には、いかにもRolandなJD・JVっぽいピアノ、FMエレピ、ストリングスやスラップベース、ディストーションギターなど様々な音色をオシレーター波形として使えます。


ビンテージシンセの再現
INTEGRA-7用のビンテージシンセプリセットがAxialで配布されています。JUPITERやD-50などの音色が無料でダウンロードし放題です。

D-50といえばLA音源。代表的な音色は「Fantasia」(ベルパッドのような音です)って人も多いんじゃないかと思います。

しかし、INTEGRA-7にはLA音源は搭載されていませんので、SuperNaturalシンセトーンで、アナログ波形やPCM波形の組合せで再現されています。


画像はD-50のFantasiaを再現したプリセットです。ウェーブテーブルの波形を3つ重ねて作られていますね。

このようにAxialでのプリセットの中身を見ると勉強にもなります。 

ちなみに実機の画面だとこうなります。

Axialにはレジェンドシンセの音色が満載ですが、アナログシンセやLA音源の実機をモデリングしているわけではなくて、バーチャルアナログとウェーブテーブルで音色を再現されているということ。

どの音色も再現性はとても高いですよね。その秘密は、様々なビンテージシンセを幅広くエミュレートできるところにあります。

【INTEGRA-7】Axialの音色すごい良いからもっと活用しよう。やり方詳しく説明します。 : SynthSonic


多彩な音作り


フィルターはビンテージタイプのローパスフィルターを4種類搭載。加えてハイパス、バンドパス、ピーキングと一通りそろってます。ビンテージフィルターはどれも個性があって、フィルター全開でも変えただけで音色変わるものも。
lpf
Jupiter、Moog、Prophetなどのビンテージシンセのフィルターをエミュレート。

ユニゾンモードも搭載
JUPITER-8でお馴染みのユニゾンも搭載しており、1つのOSCに対して最大8つのウェーブを重ねる事ができます。

他には、PARTIALごとのLFOや、リングモジュレーター、ウェーブシェーピングも搭載しています。かなり本格的なシンセサイズが可能です。

iPadと連携すれば更にアナログシンセ感が出まくり。ぼくのは第三世代のiPadなのが悪いのか動きません・・・。
ipad i7

さいごに
というわけで、INTEGRA-7はPCM音源の集大成だけではなく、バーチャルアナログシンセサイザーでもあります。

16トラックのマルチティンバー音源ですが、1音色に集中する使い方も出来ます。鬼の様に波形を重ねまくって強烈な音を出すJUPITERシリーズに対抗することも出来ますw

そんな機能満載のINTEGRA-7。

積極的に突っ込んだ音作りをおこなえば、可能性は無限大。巨大ライブラリだけとして使うにはもったいなさ過ぎなシンセなのです。






スポンサーリンク








【関連記事】

INTEGRA-7の弱点はエディターである【Roland INTEGRA-7 Editor】 : SynthSonic

INTEGRA-7のUSBデジタル出力は音が劣化するのか? : SynthSonic

INTEGRA-7をオーディオインターフェイスとして使う : SynthSonic