音源

FM音源の音作りをアナログな感覚で覚えよう②

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FM音源=難しい!

って永遠のテーマみたいに言われてますけど・・・

個人的には、アナログな感覚でやっていけば、ある程度は身につくと思います。

なんてったって、とっつきにくさが一番の原因だと思うので、その辺りを一緒に勉強していければと思い、書いていきます。

私自身も勉強になるなぁと思いつつ書いてます。FM音源の楽しさを一緒にわかちあいましょう。

 

2オペレーターでの音色作成

前回は1オペレーターだけで音を作ってみましたが、今回は2オペを使用して作っていきます。

まずは、2オペレーターだけで作った音でデモを作ってみました。

曲は勢いで作りました。なんかカルテットみたいになってしまった・・・。

音色ですが、2オペながら、なかなかFM音源してませんか?

ドラムはBATTRY4を使ってサンプリングドラムデータを読み込んで使ってます。

このくらいの音色であれば、すぐに作れるようになりますよー。

例によって触るのは、赤枠内黄枠内の合計8つのスライダーだけです。今回は黄枠内をメインに触ります。

目隠し関連性

まずは、1オペレーターから2オペレーターにする為に、M2のスイッチを入れます。

Opmsk2をON

これだけでも、ただのサイン波から少しはFM音源らしい音になりましたね。サイン波からノコギリ波っぽい感じのちょっと音が太くなった感じがします。

M2スライダーの役割

M2

ここでM2のスライダーの役割を説明します。ここで重要なのは前回説明したC2とは役割が異なるという事です。

TL=音の変化の度合い(127最小~000最大)

AR=どのくらいの時間をかけてフィルターを開くか(最速031~最遅000)

※TLで設定した変化の度合いに音が到達するまでににどれくらいの時間をかけるか

D2R=どのくらいの時間をかけてフィルターを閉じるか(最速000~最遅031)

MUL=どれくらい金属っぽい味付けをするか(最小000~最大015)

2オペレーターで音作り実践

それでは4つのスライダーを動かして音作りしていきます。

まずはARを005にしてゆっくりフィルターが開くようにしてみましょう。

ARを005に

FM音源らしい音になってきましたね。

それではARを031に戻してください。(戻す作業が重要です。そのままやるとワケわからなくなりますw)

次にD2Rを009にし、フィルターの閉じ具合を調整してみましょう。

D2Rを009に

これまたFM音源らしい音ですね。


ベル

FM音源のお家芸とも言える金属的な音です。

C2の方も少し動かします。

BELL


ベース

 

bass


ブラス

 

Brass


リード

メタルホークやバトルガレッガ、安井さんの曲でもよく聴かれるあの音です。

ガレッガリード

ポイント

ここでひとつポイント。2OPになると1OPの時には音程の役割を果たしていたC2のMULが、音色の色付けへと変わります。M2はMUL金属的な色がつきますが、C2のMULはまろやかに粗い色がつきます。双方の組み合わせでも音の変化が変わってくるので、この二つだけを相互に調整すると音色の変化が楽しめます。

コツはいっぺんに色んなところを触らない事です。FM音源は数値1つで突拍子もない変化をする場合があり、ワケがわからなくなりますので・・・。

MULの調整で良い感じの音色になってきたら、TLで変化の度合いを調整します。MULの数値を上げ過ぎて倍音が付き過ぎた音程が崩壊している音も、しっかり音階がわかるように調整出来る事が多いです。倍音がきついなと感じたらTLを触ってみましょう。

まだまだ2OPでも音色を作る事が可能です。音の長さを変えたりするだけでも印象がずいぶん変わるので味付けしたあとに変えてみて下さい。

まとめ

 ■8つのスライダーのみである程度のFM音源らしい音色が作れる。慣れるまでは他のスライダーを触らない。

 ■C2の方は音量調整的なモノと考える(MULは2オペレーターになると音程変化→音色変化の役割となる)

 ■M2の方は音色調整的なモノと考える

 ■倍音が強烈になり音程崩壊したらM2のTLを触ってみる

まずは、8つのスライダーを動かして色んな音を作り、関係性を理解することが重要です。

この仕組みを理解すれば、オペレーターが増えたり、アルゴリズムが変わっても応用がききます。

いかがでしょう、少しはFM音源いける!?って思ってもらえたでしょうか?

少しでも「俺、FM音源の音作り出来るんだぜ?」ってなってもらえたら嬉しいです。

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